「気づけない」=「ちゃんと考えて」?
自分ではしっかりと考えているつもりなのに、上司から「ちゃんと考えて行動してほしい」と言われてしまうのはなぜなのかを、「ちゃんと考えて仕事をして」と言われるのはなぜ?」に書きました。
このページでは、
⇒「ちゃんと考えて仕事をして」と言われるのはなぜ?
に書きました下記の4つのパターンのうち、5つ目の「気づかない」を解説します。
1.難しすぎて思考停止
2.悩んでしまっている
3.考える環境が整っていない
4.考えることが定まっていない
5.気づかない
「気づけない」とはどういうことか
具合の悪い友人に通常通り接してしまったとき、文章の誤字脱字を見逃したとき、持っていたはずの傘がいつの間にか無くなっていたときなど、私たちは「気づかなかった」と表現します。
しかしこれらは「ちゃんと考えた」からと言って気づけたかはわかりません。しかし、次の例ではいかがでしょうか。
洋菓子店のお客様アンケートに「どなたに向けたお菓子ですか? A家族や親戚 B近所や友人 C仕事関連」という質問があったとします。もしあなたがこの洋菓子店の店長なら、「あれ、自分用はどうするんだろう? 仕事以外のお世話になった方へのお礼の場合は? ちょっと考えればわかると思うけれどね…」と感じるでしょう。作った従業員に「ちゃんと考えて欲しいなあ」と思うかもしれません。
このように、「考えること」で「気づけること」を見逃してしまったとき、「ちゃんと考えて」と思われてしまうのです。
MECEの「漏れ」やうっかりミスが「ちゃんと考えて」と言わせてしまう
先ほどの洋菓子店のアンケートは、MECE(ミーシー)の漏れにあたる部分です。この例では、従業員が「何か足りない選択肢はあるかな?」とか、「自分がお菓子を買う時、どんな使い方をするかな?」と立ち止まって
少し頭の中で想像を膨らませて考えればすぐに気づく範囲の「漏れ」です。
こんな例はどうでしょうか。自社で製造しているココアを使った新商品を社内で提案するとします。その企画書のタイトルが「ココアの濃度を最低限まで高めたココアクッキー」とか、「ココアの高濃度甘さ控えめミルクラープ」だったら、これはやっつけ仕事か?とも思われかねません。「最低限」ではなく「最大限」でしょうし、「ミルクラープ」は「ミルクレープ」の間違いです。誰が見てもわかるミスを人は見逃してしまうものです。ココアの例はやや大げさですが、すぐ気づくミスがあると、「ミスをするかもしれないと考えていないから気づかないんだ」と思われてしまう可能性が高まります。
想像力の欠如が「気づかない」を誘発する
洋菓子店のアンケートの話もそうですが、自分目線や客目線で想像してみることができないと、「ちゃんと考えていないから気づかない」に陥りやすくなります。
たとえば、会社のサイトを作ったとします。実績のページや強みのページなど、トップページ以外のページに、「トップページへ」のボタンがなかったら、「ちょっと考えれば…というか、実際に使うだけでも気づくよね?」と注意されてしまうでしょう。
セミナーの参加者が10人と聞いていて、10部だけ資料を作ったら、当日12人になり「あっ、資料が足りなくなった」、とか、台風接近中の日に「電車が遅れて…」と言い訳をしたなら、「いや、想定内じゃない? ちょっと考えればわかるよね」となりかねません。
このように、ちょっと考えれば気づくことに気づけないでいると、「ちゃんと考えていない」と評価されてしまう可能性が高くなります。
まとめ
ちょっと考えれば気づけることに気づかないと、「ちゃんと考えていない」と思われてしまいます。
見直し、視点を変えて考えてみる、ミスがあると疑って思考してみることで、気づける可能性は上がります。
日々の習慣が出やすい能力なので、ぜひ気づいたときに実践してみてください。