「ちゃんと考える」は「悩む」とは違う?
自分ではしっかりと考えているつもりなのに、上司から「ちゃんと考えて行動してほしい」と言われてしまうのはなぜなのかを、「ちゃんと考えて仕事をして」と言われるのはなぜ?」に書きました。
このページでは、
⇒「ちゃんと考えて仕事をして」と言われるのはなぜ?
に書きました下記の4つのパターンのうち、2つ目の「悩んでしまっているを解説します。
1.難しすぎて思考停止
2.悩んでしまっている
3.考える環境が整っていない
4.考えることが定まっていない
5.気づかない
悩んでしまうと考えるから遠ざかる
悩んでしまうと考えるから遠ざかってしまうと聞くと、「考えて、なかなか結論が出なくて悩んでいる」のだから、「ちゃんと考えて」いるがゆえの「悩む」ではないかと思うかもしれません。
考えるという言葉の意味を調べると、2項目に「関係する事柄や事情について、あれこれと思いをめぐらす。(goo辞書)」とありますから、考えるの中に、悩むという意味合いも含まれていると考えられます。
しかし、悩んでいる時の頭の中を覗いてみると、仕事をしていく上での「悩む」は、周囲の求める「ちゃんと考える」とは違うということが浮かび上がります。
悩んでいる時の頭の中とは
「ああ、プレゼンの資料が上手くまとまらない。どうしよう」、「いいアイデアが浮かばない…これは本当に困った」、「人間関係がうまくいかない…」、「うまくできなくて悩んで落ち込む」、「毎日の仕事が憂鬱で悩む」、「どうしても時間に間に合わないと悩む」、「A案とB案どちらがいいか決められない」
仕事をしていく上での悩みはいろいろとありますが、これらにおける悩んでいるという表現は、「精神的に苦痛がある状態」を表します。
つまり、「考えたがゆえの悩み」であったとしても、「悩んでいる状態」は、「思考が進まず苦しんでいる状態」であり、考えが行き詰まり、袋小路に迷い込んでいます。
思考が同じ場所をぐるぐると回ってしまったり、思考停止に陥ってしまったり。それが「悩んでいる」状態ですから、考えている時の脳とは違っていることがわかります。
「悩んでいる」と「考えている」の違い
「悩んでいる」
・思考は袋小路に入り込んでいる
・苦痛を感じている
・思考が内側を向いている
・答えを探そうとしていない
「考えている」
・思考は一歩一歩進んで行く
・判断したり、決断したりする
・新たなヒラメキや工夫で現状を変化させる
・自分なりの答えを探している
「悩んでいる」を「考えている」に変える
まず、自分が「悩んでいる」状態を客観的に理解する必要があります。
そのためにはまず、自分が「悩んでいる」ことに気づき、次に、何に悩んでいるのかを見つけます。
さらに、その悩みが次のどれに分類されるのかを判断します。
・情報不足
…情報が足りず、判断が付かない状態
・情報過多
…情報が多すぎてまとまらない状態
・疲労
…脳や身体の疲れにより考えられない状態
・悲観
…気分が落ち込んでしまっている状態
・基準が定まっていない
…考えるスタートラインを探せていない状態
・自分ではどうしようもできない悩み
…環境や他人によって引き起こされている悩み
このうち、「情報不足」や「情報過多」、「基準が定まっていない」は、それに気づくことで前に進む準備を整えることができます。
疲労や悲観であるなら、「考える」まえに心の状態をリセットする必要がありそうです。悩んでいても解決できるわけではないと割り切り、休息をとることが事態を好転させる一手かもしれません。
自分ではどうしようもない悩みである場合は、これは悩んでいても仕方がありません。「仕方ない」のですから、悩みを抜け出して先に進むしかありません。
自分で悩みを抜け出すことが難しいと感じたら、迷わず誰かに相談したり、本などで他人の思考に触れることで、気持ちを切り替えることもできるでしょう。
まとめ
「悩んでいる」ことに気づき、解決法を探ることで、「悩んでいる」を「考えている」に変えることができる