考えているのに注意されるのはなぜ?
自分では「ちゃんと考えいる」と思っているのに、なぜ、周りからは「考えてる?」とか、「彼(彼女)は何も考えていない」と言われてしまうのでしょうか?
「自分では考えている」のに「周りから見ると考えていない」とはどういう状態でしょうか。
これにはいくつかのパターンがあります。
⇒「ちゃんと考えて仕事をして」と言われるのはなぜ?
に書きました5つのパターンです。
1.難しすぎて思考停止
2.悩んでしまっている
3.考える環境が整っていない
4.考えることが定まっていない
5.気づかない
これらの状態で一所懸命に考えたところで、うまくはいきません。本人は深く考えているつもりでも、その思考は空回りしていたり、フリーズしていたり、路頭に迷っていたりと、周りの求める「考えて」とはかけ離れたものになってしまいます。
まず始めに、「1.難しすぎて思考停止」について書いていきます。
難しすぎて思考停止とは?
「8+5+14=?」を暗算で解いてください。おそらく10秒もかからず答えられたでしょう。前の2つを先に足すか、後を先に足すか、それともいっぺんに3つとも計算するか…と考えたかもしれません。それでもそれに迷って思考停止することはありません。すっと答えにたどり着けたはずです。
では次の式はどうでしょう?
「45{71÷(31ー19×√8)=?」
見た瞬間に「あっ…」と解くことすらしなかったと思います。そこをあえて少しの間だけ暗算で解こうとしてみてください。
簡単な式を解くとき、脳は広い範囲で活性化することがわかっています。テンポよくスラスラ解けるので気持ちよく感じることも脳に心地よい刺激となっているのでしょう。難しい式になると、人の脳は簡単な式の時のようには動いてくれません。脳を駆け巡る電気信号の量は減り、明らかに働きが弱くなってしまいます。「簡単」な計算式をたくさん解くと脳が活性化すると言われるのはこのためです。
人の脳は難しい問題に直面すると考えているつもりでも、実は脳がいっぱいいっぱいになってショートしてしまっているのです。
人の頭はそれほど賢くない
近年の情報社会によって情報が溢れすぎ、仕事に活用できる情報量も格段に増えました。そのため、起こる問題も複雑化し、対処しなければならない課題も難易度を増しています。
直面している問題が難しすぎる時、人は考えているつもりでも思考停止することが多くなります。同じことばかりくり返し考えていたり、一所懸命に考えているのになぜかぼーっとしてしまったり、ものすごく考えているつもりなのに、何の結論もまとまりません。
難しい問題にスイスイ追いつけるほど人の脳は賢くできていません。そして、すぐに思考停止、フリーズの状態になってしまいます。
「難しい!」は脳への赤信号
ある課題に直面し、Aさんがこう思ったとします。
「難しいなぁ・・・」
この瞬間、Aさんは自分の脳に赤信号を示してしまいます。
赤信号、つまりは「停止」です。
10冊の分厚い本と沢山の資料を目の前にして「難しいなぁ・・・」と心の中でつぶやいた瞬間を想像してみてください。
多分、天井や壁を見ていたり、頭を抱えて机にふせていたり、資料をただただ見つめたりしながら、ぽーっとしている状態を思い浮かべたのではないでしょうか。
「難しいなぁ」と思ったとき、人は赤信号を脳に示しています。「難しい」は脳への停止命令の言葉なのです。
とはいっても、難しいものはやはり難しい。それは仕方のない事です。しかし、「難しいなぁ・・・」の先に、「なぜ難しいんだろう?・・・何が難しいと感じる理由なんだろう?」と掘り下げていけたなら、思考はまた動き出します。
難しいを細分化する
どうしても難しいと感じるなら、その理由を細分化してみることをお勧めします。
難しいと感じる理由は1つではありません。
・理解ができないこと
・自分の能力不足によるもの
・コストがかかりすぎること
・納期が短くて間に合わないこと
・別の仕事が忙しくて手が回らないこと
・非常に面倒であること
・やりたくないということ
・やる気がでてこないこと
・どこから手をつけたらいいのかわからないこと
・実現不可能なこと
・実現可能かどうかがわからないこと
様々な理由から「難しい」という言葉が出てきます。その原因を探り、さらにそこから理由を細分化できれば、この難局を乗り切る手順が見えてくるはずです。
まとめ
難しすぎて思考停止しているなら、なぜ難しいと感じるのかを考えてみることが突破の糸口になる