ロジカルシンキング(論理的思考)は社会人の必須能力として求められている
企業が求める能力として常にあげられる力の1つが「ロジカルシンキング(論理的思考)」です。並んであげられる力である「ビジネスマナー」や「問題解決能力」とともに、社会人たるもの「ロジカルシンキング(論理的思考)」が無ければ困るということのようです。
しかし、なぜこれほどまでに「ロジカルシンキング(論理的思考)」を求められるのでしょうか。そのヒントは、並んであげられる力たちにあります。
求められる能力の共通点とは
「ロジカルシンキング(論理的思考)」、「ビジネスマナー」、「問題解決能力」…この共通点は何でしょうか。
「国語」、「理科」、「数学」の共通点を考えるとよくわかります。これらは全て学校で習ってきた力です。学校で漢字を習い、文法を習い、計算方法を習い、実験方法を習ってきました。そして、これらは自分から聞かなくても先生から教えてもらうことができました。わからなければ先生やクラスメイト、塾や家庭教師が解き方を教えてくれます。
勉強する理由も大学に行くためとか、義務教育だからという共通のもので片付けられ、これを深堀する必要も感じない場合がほとんどです。それに対して深く疑問を持つこともなく勉強していた人も多いのではないでしょうか。「社会に出たら使わないのにな」と二次関数や微分積分、化学式に悩んだ日々を思い出す人も多いでしょう。私もその1人です。
しかし、ロジカルシンキング(論理的思考)」、「ビジネスマナー」、「問題解決能力」は学校では習ってきていません。
「今日はロジカルシンキングの授業です」という授業を少なくとも私は1度も受けてきませんでした。学校の先生も、やらなければならない授業がありますから、そんな脱線した授業をすることはありませんよね。
学校で習わないのに、突然社会に出て「ロジカルシンキング(論理的思考)」が必須といわれてもできるわけがありません。
だから、身に着けてほしいスキルの上位に君臨するわけです。
ロジカルシンキングの前に考えることも習っていないのに
ロジカルシンキング(論理的思考)以前に、「考える方法」という授業も学校にはありませんでした。
もちろん、考えないと解けない問題はたくさんあります。数学だって国語だって、全部そうです。テストが始まれば全員ちゃんと考えます。
しかし、この「考える」は、「この問題はこう考える」ということを教えられたものです。こちらから聞かなくても、解き方、考え方を教わってからテストに臨むので、こうやって考えましょうという「整備された道」は用意されています。
大学の研究も、何となく研究室に入って、研究に加わって、教授に相談して一緒にテーマを決めて論文を書いて…という人も多いでしょう。私はまさにこれでした。なので、研究テーマすらまるっきり覚えていません。
社会人になってから言われる「考えて」は、学生時代の「整備された道」が用意されていません。先生が聞かなくても無理やりにでも教えてくれたあの道がないわけです。これで困ってしまう新社会人は非常に多いはずです。
そもそも「考えるって何?」から教えてくれる企業はありません。さらにその上の「ロジカルシンキング(論理的思考)」を突然覚えろと言われても、それは無理というものです。
そして、「ちゃんと考えて」と怒られてしまい、悩むのです。
→「ちゃんと考えて仕事をして」と言われるのはなぜ?
ロジカルシンキング(論理的思考)がなぜ必要?
共にあげられる能力である「ビジネスマナー」や「問題解決能力」は確かに必要とわかりやすいでしょう。マナーがなっていない社会人とか、取り組んでいる仕事に対して全く太刀打ちできない社会人はきっと「できない人」と思われてしまうはずです。
ロジカルシンキング(論理的思考)はその名の通り思考の力ですから、ちょっとわかりにくいかも知れません。
なぜ必要なのか、と聞かれれば、私は「ロジカルシンキング(論理的思考)」というより、それ以前に「考える力」が足りない社会人が多いからと答えるでしょう。
社会に出れば地図が無くなる
社会人になって最も大きな変化と言えば、「地図の消失」です。今までは学校が描いてくれた地図の上にいて、目指す場所が地図に描かれていました。そして、その地図の上を正しく進むことが最も求められることだったのです。
社会に出たとたん、その地図は取り上げられ、「後はおのおの自分で地図を作ってね」と言われてしまうのです。そして、広い世界に放り出されます。
その地図を作り上げる力が「考える力」です。
そして、しっかり考えるためには、「ロジカルシンキング(論理的思考)」が非常に強い力を発揮します。ロジカルシンキングは確からしい考えを積み上げていく思考法なので、結論を導き出すためには有利に働く力です。
だから、ロジカルシンキング(論理的思考)が重要と言われるのです。
ロジカルシンキング(論理的思考)は恐れる力ではない
学校で習わず、社会にでて突然当たり前にできていなければならないように扱われるロジカルシンキング(論理的思考)ですが、恐れることはありません。
たとえば、「ピザが好きなんですよね」と言ったとします。そして、「え?どういうところが?」と聞かれて、「そもそもチーズが好きなんですよ。パンも大好きで、具材がたくさんあるパンが特に最高なんです。となったらピザが好きになりますよね~」と答えたとしましょう。
「私はピザが好きです。なぜなら、チーズとパンが好きで、特に具材がたくさん乗ったものが好きだからです」
これが既にロジカルシンキングです。好きなもの、その理由が矛盾なく並んでいますよね。これでいいのです。こう考えると少しだけ最初の扉が開きやすくなるのではないでしょうか。
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