ロジカルシンキング入門

ロジカルシンキングとは 辞書で読み解く『論理的思考』

ロジカルシンキングとは

ロジカルシンキングというと、社会人に必須のスキルと言われ、今では社会人が身に付けたいスキルや、新入社員に身に付けさせたいスキルなどのアンケートで常に上位にランキングされる能力です。

では、ロジカルシンキングとは何でしょうか。
このページでは、辞書を使ってこの言葉を考えてみたいと思います。

ロジカルの意味

【ロジカル…論理的であるさま】

ロジカルシンキングとは、漢字で表現すると論理的思考です。論理的思考とは、論理的に考えることです。

では、『論理的』とは何でしょうか。

論理的の意味

『論理』を辞書で調べると、【考えなどの筋道】とか、【思考の妥当性が保証される形式】とでます。
筋道とか、妥当性の保証と言われても、ちょっとピンときません。

これではまだ、わかりにくいですね。さらに調べてみます。

筋道とは

『筋道』とは何でしょうか。辞書では、【物事がそうなっているわけ。事の条理。道理。】と検索できます。

条理…道理…どうもつかみにくい言葉が並んでいます。

ここでさらに、『条理』や『道理』を辞書で調べると、『条理』は【物事の筋道。道理。】、『道理』は【物事の正しい筋道。】です。

さて、『筋道』に帰ってきてしまいました。

辞書で調べた『論理的思考』

要するに辞書を片手に調べてみた終点は、『論理的思考』とは、【正しく筋道だてて考えましょう】ということになります。
『筋道』を辞書で調べても、【筋道…筋道】なのでこれ以上は調べられないようです。

次に、筋道を『筋』と『道』に分けて考えてみます。

『道』のほうは馴染みのある言葉ですので、『筋』を辞書で調べてみます。

筋とは

すると、たくさんの意味が出てきます。
筋肉や、植物や動物などの繊維、細長い線、お話の大体の内容(話のすじ)など。その中に、【物事の道理。すじみち。】という文章を見つけました。

…。そうです、『筋』には、【物事の道理。すじみち。】という意味があります。

『道理』は正しい筋道の意味ですから、『筋』単独でも【正しい筋道】の意味を持っていることになります。

言葉の意味を追ってもなかなか『論理的思考』がつかめてきません。
では、次のページでは辞書を置いて、意味を広げて考えてみたいと思います。

『筋』の意味から『筋道』の意味を考える

『筋』には、話のすじという意味がありました。
話のすじは頭からお尻まで流れるように繋がっているものです。

『筋』がもつ繊維や細長い線という意味を合わせて考えると、話の頭からお尻までが途切れない1本の線でしっかりと繋がっていることと考えることができそうです。

そして、『筋道』がもつ【正しい】の部分を加えると、話の頭からお尻までが、正しく途切れず1本の線でしっかりと繋がっていることと読み解けます。

論理的思考の意味

残りの『的思考』を加えていきます。

『的』には様々な意味がありますが、ここでは『~の、~のような、~に関する』が適しているでしょう。
『思考』は考えることです。

『論理的思考』とは、【話の頭からお尻までが、正しく途切れず1本の線でしっかりと繋がるように考えること】と理解しておくと、論理的思考という言葉の意味に悩まされずにすむでしょう。