ロジカルシンキング入門

ロジカルシンキングは難しい?

ロジカルシンキングって難しいの?


ロジカルシンキング(論理的思考)と聞くと、何となく難しそうとか、面倒くさそうとか、理屈だらけでわかりにくそうとか、「MECE(ミーシー)」やロジックツリーなどの専門用語が難しいとか、あまりよい印象は持てないかもしれません。

論理的な人、ロジカルな考え方ができる人というと、難しい理論を組み立てている人、理屈で話す人、カタカナ語を多用する人、簡単なことも難しい言葉で話す人といったイメージもあるでしょう。

もし、このように感じているなら、『ロジカルシンキング(論理的思考)』を誤解しているのかもしれません。

ロジカルシンキング=難しく話すではない


ロジカルシンキング(論理的思考)は、難しく話すことではありません。

例えば、「私は公園が好きです。心が安らぐからです」という簡単な文章も、筋道は通っていますから論理的と言えるでしょう。何が好きなのか、なぜ好きなのかが全て文章に入っていますよね。

もし、これが、「私は公園が好きです。ブランド物の腕時計は高額だからです」だとしたら、意味は通りません。
こういった文章は論理的とは言えません。

論理的な文章=難しいという認識は誤りです。かえって、論理的でない文章のほうが難解になります。

「ドラえもんとは?」を組み立てる

「ドラえもんとは?」と聞かれたら、何と答えますか?

「ドラえもんが、日本一ダメなのび太と様々な道具で、いろいろな事件を解決したり、恐竜と出会う物語です」

いかがでしょうか。
おそらく、こんな説明ではよくわからないと思ったかと思います。

そもそもドラえもんは、事件を解決していくストーリーではありませんし、「事件を解決する」と、「恐竜と出会う」を並列に語るのも違和感が残ります。
その上、のび太がどんなにダメという設定であっても、「日本一ダメ」は事実ではないでしょう。せめて「ダメダメな小学生」くらいにしておくべきです。
次の説明であれば、ある程度意味は通じるでしょう。

「何をやってもうまくいかない少年野比のび太と、のび太を立派な大人にするために22世紀からやってきた猫型ロボットのドラえもんの日常生活を描いた漫画作品」
※ドラえもん公式ウェブサイトにある文面を一部お借りしました。

1つ目の説明より、2つ目の説明のほうが筋が通っており、過不足がなく、ウソが入っていないため論理的といえます。
論理的な文章は、基本的にわかりやすいものです。

論理的な文章はわかりやすく伝わりやすい

論理的な文章は読みやすく、わかりやすいものです。そういった文章は伝わりやすく、理解してもらいやすいため、よい文章と感じられるでしょう。

もし、ロジカルシンキング(論理的思考)が難しく、とっつきにくいと感じているのであれば、わかりやすい文章や、読みやすい文章を心がけるだけでも、きっと論理的な文章に近づいていきます。