ロジカルシンキング入門

MECE(ミーシー)とは?

MECEとは漏れなくダブリなくの意味

 ロジカルシンキングの本や講座に必ず出てくる言葉に「MECE(Mutually Exclusive (and) Collectively Exhaustive)」があります。ミーシー(またはミッシー)と読み、その意味は「漏れがなく、ダブりがない」となります。

 MECEは、ロジカルシンキングの代表的な枠組み(フレーム)を表す言葉です。それほど難しいものではないので、ロジカルシンキングの共通言語として抑えておくと役立つでしょう。

 ただ、なんでもMECEにすればいいというものではありません。その加減を間違えると、しなくてもよいことをしたり、その逆もあるので注意が必要です。

「MECEを意識する」ように言われたら?

 「MECEを意識して」と言われたなら、それは「漏れがないように、ダブりがないように注意して」という意味になります。

 たとえば、新商品のターゲットを考えようという会議があったとします。候補として下記をあげました。いかがでしょうか。

・主婦
・ビジネスマン
・小学生
・中高生
・高齢者

 「女性の社会人はビジネスマンに含まれるのか?」、「高齢の主婦は?」、「高齢のビジネスマンは?」、「主夫はどこに?」、「大学生は?」となりますね。今回のように年齢に関する分け方が多いのなら、そのまますべて年齢で区切ったほうがわかりやすそうです。

MECEにこだわりすぎてもキリがない

 たとえば辞書を想像してください。「漏れのない辞書」はどうでしょうか? あの広辞苑ですら載っていない単語はあります。そして、その「漏れ」は意図した漏れが多くあります。「漏れがない」ことよりも、「載せるべき言葉を載せる」ことで、質の高い辞書を作り上げているということです。

 別の例を見ていきます。
 性別を選ぶ欄には通常「男・女」とあります。しかし、誰しもが知る通り、性別には男と女以外に属する人たちが多数存在します。彼らは「LGBT」とか、最近では「LGBTQIA+」と表現され、その割合は日本で約9%いるとも言われています。それでも、性別を選択する欄は「男・女」が圧倒的です。「男・女・L・G・B・T・Q・I・A・+」という選択肢は見たことがありません。全てに配慮するよりも、多数に合わせ、紙面をすっきりさせるほうがいいと判断されることが多いということでしょう。

 このように、MECEはこだわりすぎても的外れになってしまうことが多々あります。MECEは知っておきつつも状況に合わせて使用することが重要です。

まとめ

 MECEとは漏れなくダブリなくの意味する言葉で、ロジカルシンキングの代表的な枠組み(フレーム)の1つ。